授業活用事例三宅村立　三宅小学校

三宅小学校4年生の社会科の授業でバーチャル社会科見学の「東池袋雨水調整池」「小河内ダム」を、ワークシートを使いながら学びを深めました。

活用してみた先生からの意見

• 授業で活用してみた感想を教えてください。

  東京都こどもホームページは、学校で使用する一人１台端末にブックマークされており、「タイピングレース」や「東京の魅力すごろく」は子供たちの間で広く親しまれています。タイピングレースのマルチプレイ対戦機能を使い、自主的にグループで遊ぶ子もいるほどです。
  そんな中で「バーチャル社会科見学」の存在を知ることになりました。
  三宅小学校は島しょ地域にあるため、社会科見学の行き先が限られてしまいます。また、教科書の内容や東京都について、実感を持って学んでほしいという思いもあります。
  そこで、東京都こどもホームページのコンテンツの一つである「バーチャル社会科見学」を４年生の授業に取り入れ、『東池袋雨水調整池』と『小河内ダム』の学習を行うことにしました。
  「バーチャル社会科見学」の「小河内ダム」を活用してみて、ダムを下から見上げるなど、入ることができない場所に子供たちが入り、「こんなところがあるんだ！」と興奮しながらどんどん突き進んでいける点が非常に良かったと感じています。ダムの広大さを感じ、発電機能があることを発見するなど、楽しそうな子供たちの姿が見られました。
  リアルな社会科見学の場合は、安全面に配慮する必要がありますが、バーチャル社会科見学では、そうしたことを気にせず、子供たちが思うままに見学を楽しむことができました。

  

• 授業でのポイントや工夫した点はありますか。

  施設の中などを自由に歩き回って探索できる「自由度の高さ」を最大限に活用したかったので、事前に内容を固めきらないようにし、子供たちに楽しんでもらうことを意識しました。
  実際の社会科見学のように、まず全員で動画を視聴し、その後は子供たち自身が自由に施設の特徴を発見できるように進めました。最後に、学んだことや驚いたことから一つ選び、クイズを作ってもらう流れにしました。
  ４年生にとって、話を聞きながら同時にメモを取るのは難しい作業ですが、バーチャル社会科見学ではワークシートが用意されていたため、これを活用することで、45分授業の中でインプットした情報を自分なりにまとめることができた子供が多く見られました。

  

• 活用を検討されている先生方へ一言お願いします。

  休み時間などに東京都こどもホームページを見ている子供は多いですが、授業の中で改めて活用することで、「こんなコンテンツがあるんだ！」と新たな発見をする子供もいます。
  特に、バーチャル社会科見学は、子供たちの興味や意欲が高まっているタイミングで、授業の流れに、自然に組み込める点が非常に魅力的だと感じています。
  通常の社会科見学は準備に時間がかかるため、学習の進度やタイミングがずれてしまうと、子供たちの関心が薄れてしまうことがあります。一方で、バーチャル社会科見学であれば、「ここはどうなっているんだろう」「行ってみたいな」といった興味が高まったときに、「では次の授業で見てみよう」とスムーズに展開できるため、見学の実施がしやすくなります。
  子供たちの間ではデジタル端末を使うことが当たり前になっていることを考えると、使うことを規制するのではなく、楽しく安全に活用してもらえるよう、考えながら関わっていくことも今後ますます重要になってくるのではないかと感じています。

  

子供たちが書いたワークシート